ずっと悩まされてきたクランク周辺からのパキッ!パキッ!となる音。
足で踏みこんだりする時に鳴るため、クランク周辺かなと思いつつも、中々その高そうな難易度のために手が出ませんでした。
ただ、ここ最近かなり大きなパキパキ音がするようになってきており、状況は悪化していることを気にしていました。
ペダルから始まり、チェーンカバーのゆるみ、荷台のゆるみやサドルのゆるみなど色々な箇所を点検してきましたが、パキパキ音は直らず。
勇気をもってクランク&BB周辺をチェックしていきます。
クランク&BB外しに必要な工具
使用した工具はこちら。
モンキーレンチ
BB抜き(ボトムブラケット)
コッタレスクランク抜き
軍手
グリス
ゴムハンマー
さぁ気合い入れていきます。といってもやることは簡単です・・・が。
クランク外しに取り掛かるも外れない。
まずはクランク外しにかかりますが、兎にも角にも1年半経過しています。
かちんこちんの可能性もあり。(ペダルの前例あり、どうにもならなかった。)
まずはクランクを止めているフィキシングボルトなるものを外していきます。
前日にCRCをかけてある程度滑りを良くしておきました。
見た目にも少しサビが出ているので少し心配です。
8mmのアーレンキーを差し込んで。
ふんっっっっ!
いやいや固くない?
このボルトは右左関係なく、正ねじですので、時計回りで締まり、反時計回りで緩みます。
結局、片方の手でクランクを押さえて、アーレンキーをプラスティックハンマーでカコンカコンします。
よし。緩んだ。
ぐりぐり回してボルトを取り出します。
どうやらまだグリスが入っている様子。
反対側も同じようにハンマーでコンコンして外しました。手では無理でした。
コッタレス抜き・・・?動かない。
続いてクランクを外していきます。が、忘れていました。外す前にかかっているチェーンをロー側に入れておきます。(チェーンを緩める)
クランクはスクエアテーパータイプ。
フィキシングボルトを外してしまえば、クランクははまっているだけなので、スコンと抜けてもいいのですが、、、
びくともしません。
ここで登場するのがこのコッタレスクランク抜きという工具。
クランクの穴に固定し、小ねじを押し込んでいくことで、クランクを手前に押し出し外すものです。
押したら外れるんだね~とコッタレスクランク抜きを差し込み、
モンキーレンチで小ねじを回していきますが・・・
固い。。。
片手をクランク、片手をモンキーレンチの端を握り、ぐぬぬぬぬぬっ!
あかん。
もう一度。ぐぬぬ!
いかん。
もしかしたら、アーレンキーの方が回るか?
ぐぬぬぬぬぬぬっ!
無理だ。ペダルと一緒で相当固まっている様子。
よし。
れっつごーあさひ。
ということで持っていき外してもらいました。片側1000円。両側で2000円(泣)
はっち「固かったですよね?」
あさひ店員「いえ、すこんと行きましたよ!」
えぇぇぇ・・・
クランクを外したぐらんぐらんの状態であさひから引き取り、外の駐車場でこそこそBB抜き続行です。(許可もらいました)
そしたらあさひのお兄さんが手伝ってくれました^^;
BBはまだ、まだいけました。固かったけど。
BBはこのような工具とモンキーレンチで外します。
ただ、この爪のかかりが浅く、よくネジをなめてしまうそうです。
それを懸念してかあさひのお兄さんが、このBB抜きをBBに当てた状態で押さえていてくれました。
そこで、モンキーとクランクで全力アタック!
ズリ。
という奇妙な音と共にクランクが緩むのが分かりました。
ありがとうお兄さん。
ただ、いつまでたっても固い。
お兄さんも怪訝な顔をしていましたが、やはり業務外なので突っ込んではきませんでした。
何周かしてようやく外れるBB。
取り出してみると。驚くべき状態でした。
抜けたBBにえぐれた傷。
そして、BBがはまっていたところを見ると。金属の削れカスが多数。
写真は金属ケズリカスがひとつですが、かなりの量がありました。
なんだなんだと思ったのですが、やはりあさひの前での作業。
とりあえず外れたことで、お兄さんにBB抜きまで頼まなくても良くなった(BB抜き1500円)ので、お礼を言って、クランクなどを軽く復旧して帰宅。
相当に軽くしか固定しなかったので、BBもぐらぐら。クランクもぐわんぐわんでした。
帰宅後、再度すべて外して中身を確認。
これか。
どうやらBBが入っていたスロット(シェルというらしい)の裏側にねじ止めしているネジがBBにあたっていたようです。
(写真:シェル中央のねじ)
最初は特にそんなことなかったのですが、いつからか音がし始めた時にここが当たるようになったのでしょうか。
BBはしっかり固定されているため、そのようなことはあまり考えにくいのですが、事実がっつり削れてしまっています。
実際にこの状態ではBBは入りませんでした。
ねじを1mm程度緩めて再挿入したところ、がっしり入りました。
あさひのお兄さん曰く、BBは異音もしませんし大丈夫ですよ!と言われたので、砂やほこりのついたBBを掃除して再利用。
きれいにしてから復旧しておきます。
BB、クランク共にグリスをしっかり塗っておきます。
次抜きやすいようにね!
復旧後、パキパキ音が無くなった・・・
全てを元に戻してから漕いでみると。
音がしない!
これでストレス無くクロスバイクに乗ることができます。
ですがやはり分からない。なぜ削れてしまったのか。
元々今回えぐれている部分は回転なんてしないんですよね。
軸が回るだけで外枠は固定されているはず。
ですので、もしねじが当たっていても問題は無いはずです。(多分)
削り粉が出てしまうタイミングはBBをねじ込む時。
今回削り粉がたくさん出てきたのは、裏のねじが当たった状態でBBを回したから?
だとすれば、先に裏のネジを緩めてからBBを抜く必要があった。
それはそうとしても、パキパキという弾けるような音はどこから出ていたのか。
ねじで押さえられ、トルクでフレームがわずかに歪んだ時に、中のベアリングに異常が出ていた?
そうだとしたらBBの中身は無事では無さそう。ただ普通に走れる。異音もしない。
新しいBBにした時にまた削れてしまわないか。
現在、BBが削れてしまった裏のねじは少し緩めています。
緩めているのでいつか振動でなくなってしまいそう。
ねじの理由はワイヤーガイドをつけるためのようですが、必要長さ以上は鉄やすりあたりで何かで削ってしまおうかなと思います。
こんなこともあるよ。という感じでチェックしてもらえればと思います。
困ったらあさひ!取り返しのつかなくなる前に行こうね!
ではでは!
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