通常の自転車に乗っているとあまり気にならないブレーキですが、ロードバイクのように高いスピードが出るものについては、ブレーキはかなり重要です。また、通勤のように毎日使っていると余計にその減りは早くなっていきます。
今回はそのブレーキの調整方法とブレーキシューの取替についてジャイアントのクロスバイクで紹介したいと思います。
ブレーキの調整方法。
なんだかブレーキの効きが悪くなってきたな。
ブレーキハンドルを引き絞っても、中々止まらない。
こんな状態であれば、ブレーキはかなりすり減ってきています。
ひとまず調整をして、ブレーキが効くようにした上で、新しいブレーキを購入して交換をしたほうが良さそうです。
ブレーキの交換と言っても、大したことではありませんし、安価で手に入ります。
まずは調整方法から紹介します。
Vブレーキの調整方法
まずは、すり減って効きが悪くなったVブレーキを調整してみます。
ブレーキハンドルから出ているここの部分。
このねじのように回せる部分を反時計回りに緩めていく(ハンドルから遠ざける)とブレーキがより締まるようになり、少しだけ復活します。
ブレーキシューの減りぐらいであれば、ここだけの調整でなんとかなるのではないかと思います。
※ クロスバイクの運転停止中などに調整することは危険です。
間違って反対に回ってしまった場合、ブレーキが効かなくなります。
上の写真ぐらいまで調整したことがありますが、コレ以上は外れそうです(汗)
少し復活したことで走れるようにはなるのですが、実際にはかなりブレーキシューと言われるゴムの部分がすり減っています。
ホイールのリムを挟み込む部分を見て、山(谷)が少なくなっていれば買えどきです。
あまり頑張りすぎると、中で固定している金属がリムに擦るようになり、ホイールを傷めてしまう事になりかねません。
一度ハンドル部分で調整して、さらに効かなくなってきたら交換かなと思います。
ブレーキの寿命はおおよそ1年ぐらいでしょうか。3000km走れば交換時期かなと思います。
Vブレーキの交換は六角レンチ一本。
ブレーキは普通に取り付けられているようで、いくつかの部品があります。
外してみるとかなりすり減っていました。
新しいブレーキも同様な構造のものを購入してください。
中にはブレーキシューだけを交換するタイプや、
ママチャリのようなブレーキもありますので、よく見て購入してください。
今回購入したVブレーキは先程出てきたブレーキシュー。
安いです^^
購入したVブレーキは、構造も純正のものと同じでした。
古いVブレーキを外すときは、ここに六角レンチを入れて回します。
回す時に、ブレーキをしっかり手で支えながら回してください。変な方向に力が入ってしまうと、どこか曲がってしまいそうな気がします。
古いVブレーキの取り外し時にワッシャーなどの順番を見ておいて同様に取り付けます。
それを4つ。前後に取り付けます。
ブレーキの粉がついているかもしれませんので、布などで拭き取っておくと余計な汚れが付着せずにすみます。
ですが、最初に取り付けたときはタイヤが回りませんでした(汗)
最初に紹介したハンドル部分の調整は全て元に戻したのですが、それでもわずかに元々付いていた純正品よりも少しだけ背が高く、リムと擦ってしまっていたようです。
ブレーキワイヤーの調整も六角レンチで。
こうなってしまうとブレーキワイヤーを一回外して、ワイヤーの長さを調整する必要があります。
調整と言っても切ったりするわけではありません。道具は六角レンチだけで大丈夫です。
ブレーキのこの部分でブレーキワイヤーを挟み込んでいますので、この部分を緩めてやると・・・
ずりっと、ブレーキが広がります/(^O^)\困った
ブレーキワイヤーを挟み込んでいるねじは緩めすぎず、ゆっくり調整します。
ホイールを回してブレーキが当たらない位置に長さにブレーキワイヤーの長さを調整して挟み込みます。
引っ張ればブレーキの幅が狭くなりますので、今回の場合、ワイヤーを緩める方向にずらします。
ずらした具合としては、ほんの5mm~1cmぐらいでしょうか。
ブレーキシューの厚さに応じて調整してください。
位置が決まれば、再び六角レンチでワイヤーが緩まないように締め付けて完了です。
何度もブレーキを使ってみて感触がいいか確かめます。
ブレーキが片効きになってしまう場合
調整していると、ブレーキが片方だけ動いていて、片方はホイールにぺったり。
なんて事あるかなと思います。
その場合は、この両サイドにあるねじを締めたり緩めたりすることで、再度のバランスを取ります。
片方しか動いていない場合。
動いていない方向のサイドにある小さなねじを締めて(右回し)いきます。
このねじは締めることで、ブレーキのばねの効きを良くしています。
このねじがもう既に締め尽くしている場合は、反対側のブレーキのねじを緩めて(左回し)やります。
Vブレーキは両サイドのブレーキのバランスを取ることできれいにブレーキがリムから離れるようになります。
締めたり緩めたりしながらブレーキがきれいに開くように調整してください。
これでVブレーキの交換、調整は終わりです。
ちょっと試運転してみてちゃんとブレーキが効くかどうか確認してください。
タイヤを浮かせて、ホイールをぐるぐる回して、ブレーキが擦っていないか確認したりもします。
ブレーキは運転する上で、かなり大事な保安部品です。
突然効かなくなるようなことのないように気をつけておいてください。
自分の場合、このVブレーキの片側がリムに張り付いていることがたまにあるので、六角レンチとドライバはここの工具ボックスに入れています。
何もなくても持っているだけで安心です。
それでは。
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